みんな、「物語」の続きを生きている
2018.08.27
この夏も、相続に「心」を吹き込む活動に奮闘しています。 相続に関する業務は、遺産をいかに適切なバランスで穏便に分配するか・税の観点からの最適化というミッションになります。
これからの未来を生きていく相続人の皆さんは「遺産」を子孫繁栄、一族隆盛のために有効活用するのかで頭がいっぱいになる場合が多く見られます。 中には、あまりにその「未来」に気をとられるあまり、相続を「争続」としてしまうケースも少なくありません。
相続においてもっとも重視されるべきは「故人の気持ち」であるとデガワは考えます。
「何のため」に故人は財産を築き、遺されたのでしょうか。 故人が生きてこられた背景には、更にそのご両親、ご先祖様の存在があったはずです。
しかし遺産の使い道には、故人やご先祖様の意思は反映されません。 あくまで遺産は、未来を生きる方のために使われるものではありますが、それを単なる数字としての「カネ」に換算するだけでなく、「何のための資産なのか」を語り継いで行きたいとデガワは思っています。
いま遺産を受け継いだ方も、いつかは遺産を渡す側になります。 その時に、自分が何を渡され、何に使い、何に置き換え、何を渡すのかを伝えられることが、子孫繁栄、一族隆盛につながるのです。 つまり、自分がどういう物語の中に生を受けたのかを知り、物語を紡ぎ、物語を伝えていくということです。
目に見える資産は、舞台装置にすぎません。 大切なことは「物語」イコール「心」の継承です。
次回は、具体的にどうすれば継承できるのか、私の考えをお伝えします。
では!