ウサギ税-税金の昔話7-
2017.02.06
こんにちは。
福岡市、北九州市と関東に事務所を構える相続・事業承継に強い税理士法人アイユーコンサルティングです。
今回は、日本で導入されていた「ウサギ税」についてです。
1873年に、ウサギ税が導入されました。
ウサギ税は、飼育しているウサギ1羽につき月1円の税が課されていました。
飼育には届出が必要で、無届の飼育に対しては月2円の税が課されました。
(当時の物価では、1円で米が10~20㎏購入可能だったともされています。)
ウサギ税が導入された背景は、ウサギ飼育が流行して投機の対象になったことが影響していたようです。
ウサギは、繁殖も容易で珍しい種類であれば高値で売って儲けることができるため、様々な人々がウサギ飼育を始めました。
特に、廃藩置県で職を失った氏族が、ウサギの売買や飼育を行った例が多かったとされています。
市場でのウサギの価格は、30円前後で取引がされ、珍しい外来種のウサギであれば400円という値段にもなったようです。
こうしたウサギバブルともいえる状況に、歯止めをかけるためにウサギ税が導入されたとされています。
その後、ウサギ税の導入やウサギの供給過剰によってウサギバブルも終息を迎えることになりました。
このように、バブルに対して税制を導入する例は、日本のみならず世界におてもよくみられるケースです。
ただし、税制も万能ではありません。
税制の成功例や失敗例を蓄積して、適切な税制を考えていく必要性を改めて感じました。
今後も、色々な税を調べて参ります。
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税理士法人アイユーコンサルティング
藤本 清貴